リサイクル紙の作られ方

不要な物が生まれ変わって「紙」になるまでのお話

日本と世界に見るリサイクル率とは

リサイクルと聞くと、不要な物が新しい物に生まれ変わって活用されるイメージが強く、一見メリットしかないように思えますが、実際のところはどうなのでしょうか? リサイクル紙を作る過程では、まず使用できるかの分別や、大量の古紙を溶解する作業などがあり、色々な業者や工場での様々な工程が必要になります。

どんなものが「紙」として生まれ変われるのか

我々の身近には、ティッシュ、段ボール、コピー用紙、新聞・雑誌などその他にもたくさんの紙類が存在します。 しかし、これらの全てがリサイクルできる訳ではありません。 紙の素材や加工可否、汚れや臭いがついているものは、リサイクルできないため、リサイクル紙にできるものも限られているのです。

紙をリサイクルする意味と意義

ゴミの日には、可燃ごみや不燃ごみの他に、古紙などの資源ごみの日があります。 そもそも、紙の原料は木材(パルプ用材)のため、紙の大量消費や安易にゴミとして捨ててしまうのは森林資源の浪費にも繋がります。 しかし古紙をリサイクルすることは、新たな森林資源の抑制になるともに、廃棄物の減少にも繋がってきます。

リサイクルにも長所と短所はある?徹底解析

昨今、日本でもやっと「海洋プラスチック問題」が認識されました。
これは、単純に海を漂うゴミ問題という訳ではなく、もっと深刻な問題なのです。
しかし、日本は遅れているという意見の一方で、プラスチック分別は浸透しており、長きに渡ってプラスチックのリサイクルをしているため進んでいるのではという意見もあるようです。
確かに日本では各家庭レベルで分別が実施され、ペットボトルを始め、多くの資源ごみが分別して出されており、プラスチック分別回収率は世界トップクラスを誇っています。
また日本が発表しているプラスチックのリサイクル率は80%以上で、これは世界的に見ても高い数値のため、これを見た多くの日本人は一生懸命分別したペットボトルやビニール袋などは、新しい製品として生まれ変わっていると思っていますが、残念ながら結果は全く違います。
日本では回収したペットボトルや廃プラは、全て焼却しています。
プラスチックの原料は原油のため良く燃えることから、それを利用して焼却による熱をエネルギーとして回収し、火力発電や温水プールなどに利用しているのです。
しかし本来のリサイクルには、循環する、回るという意味があるため、形状や用途が全く違うものとなること自体に疑問もあり、日本の焼却によるエネルギー回収である「サーマルリサイクル」は、世界には言葉も存在せず認められていません。
このように、世界と日本ではまだまだリサイクルの概念や基準にもズレがあり、どちらが正しいとかの問題でもなさそうですが、地球環境問題としては、プラスチックなどそのもの自体を減らすこと(リデュース)への対応をする必要がありそうです。